こんにちは。西沢夕佳(ドケチ)です。
そう。私はね、ケチなんですよ。だから自分で学んで武器にしてきたこととか、ホントはあまり他人に教えたくないんです。
でもそんなケチ沢といえど時にココロ穏やかになることがあり、そういう時には「メチャクチャ汎用性の高いキャッチコピーの書き方についてコラムを書くか」という謎な気分になったりもするわけです。
主な対象は、初心者ライター・趣味が文章の人・ブロガー・ちょっと人に差をつけたい学生。知ってると知らないで大きく差が生まれる「必殺キャッチコピーの書き方Tier1(ティアワン)」をご紹介します。
キャッチコピーを作る力は日常にも活かせる
「キャッチコピーを書く力」って、何もプロのライターだけに必要な力じゃないと思います。なぜなら「短い言葉で人を動かないといけない」機会は日常の中にありふれてるからです。
就活ではエントリーシートに「自分にキャッチフレーズをつけるなら?」という質問項目があったりします。ブロガーならタイトルというなのキャッチコピーを毎日のように考える必要があります。会社なら上司や部下に端的な呼びかけで何かを伝えなければいけない時もあります。
…このように、短いフレーズで意思を伝える「キャッチコピー力」は意外と大切。だからこれから書いていく「たった一つのキャッチコピーの本質」を頭に入れておくと便利です。
汎用性、バツグン。5分で読めるミニコラムです。ぜひご覧ください。
キャッチコピーのポイントは読み手の「不」にスポットを当てること
結論から言います。キャッチコピーに必要なことは、ただ一つ。
ターゲット(読んでほしい相手)の「不◯◯」に注目して、それを解決に導くためのセリフを言う。
以上です。これを念頭に置いてキャッチフレーズを作れば、ドンピシャに伝わりやすいコピーで相手の心を動かすことができます。
…え?短いって?でもこれが本質です。疑うよりまずは色々な例を見てみましょう。
「不」から始まる言葉を集めてみよう
ターゲットの「不」とは、例えば以下のような言葉のことを言います。
・不自由 ・不可能 ・不便
・不可避 ・不満 ・不自然
・理不尽 ・不道徳 ・不注意
etc…
私はこの世の全てのキャッチコピーは、これらを解決するためにあると考えています。なぜなら全てのビジネスは人の「不」を解消するために存在しているからです。その価値を言葉で伝えようとしたら、当然その内容は人の「不」に言及する内容になるのです。
その表現の仕方をさまざまに凝らしたコピーが、よくブログや書籍で紹介される「本当に響くキャッチコピー60選!」みたいなマニュアルとして公開されている、というわけです。
しかしいずれも根底のマインドは同じ。人の「不」を解決することです。
実際に使ってみよう
下記の例です。架空の商品を使ってパパッと3本作ってみました。
- 商品:マークシート用シャー芯
- 性能:マークシートに縦線を引けばマークを埋められる。塗りつぶし不要
- ターゲット:受験生
- 訴求する「不」:不便(マークシート試験のたびに鉛筆を持ち込む必要がある/時間が必要な試験なのに“塗りつぶす”作業が必要である)
【コピー例】
「書ける×塗れる」 試験のオールラウンダーな シャー芯、あります。
人生を決めるマークシート試験。
0.5秒で塗れたら有利だ。
マークシートに
鉛筆は、平成まで。
…などなど。少しも悩まず30秒くらいで3つ出ました。誰でもできます。なぜならスタートラインとなるターゲットの心情を最初に決めたからです。「不可能」に焦点を当てた途端、いくらでも出てくるようになりました。
練習問題を解いてみよう
このコラムのコンセプトは、この記事を読んでくださった方が今この瞬間から必殺のキャッチ生成方法を使えるようになること。ありふれた「傑作キャッチコピー60選!」のような、ブックマークの底に沈むカタログにするつもりはありません。
下記の課題にちょっとだけ取り組んでみてください。今日の記事はその問題で終わりです。
課題
次の架空の商品について、ターゲットの「不」とキャッチコピーを考えてみてください。
- 商品:タンス×洗濯乾燥機
- 性能:洗濯物がそのまま隣のタンスに乾燥・畳みまで済んだ状態で収納される。ただし値はやや張る。あと置き場所が限られる。
- ターゲット:主婦から一人暮らしまで幅広く。
- 訴求する「不」:???
さあ、あなたならどんなキャッチコピーを考えますか?