ウルトラドメイン

他社サーバーからウルトラドメインへのドメイン移管・サーバー移転方法

こんにちは、コピーライターの西沢夕佳です。

サイト運営や集客に役立つ情報(SEO・コピーライティングなど)を記事にしています。また、ウルトラドメインのサーバーで良かったこと、困ったときの対処法も備忘録としてまとめています。

特技は、専門用語はできるだけ使わず噛み砕いて説明することです。基本的に自分のための文章ですが、志を同じくする方や同じ問題に行き当たった方の力になれれば…と。

今回は他社からウルトラドメインへドメインを移管する方法のご紹介です。例としてお名前.comさんからの移管を行いますが、基本的な流れはどんなサーバーからの移管でも同じです。

こんな場合に役立ちます!

  • サイトをウルトラドメインのサーバーで運用したい!
  • いくつかのレジストラでドメインがあるから、管理を統一したい!
  • ドメインを一部だけウルトラドメインに移して、試験運用してみたい!

序文:ドメイン移管・サーバー移転って何?

「ドメイン移管・サーバー移転って何?」と疑問な方は、まず以下の記事もご覧ください(外部リンクです)。不要の方は次の見出しまで読み飛ばしてください。

https://akros-ac.jp/9400/
ドメイン移管とサーバー移管の違い/Akros

★ドメイン移管・サーバー移転のメリット★

  • より質の良いレジストラに管理を移して運営できる
  • ドメイン更新やサーバー管理の費用を安くできる場合がある
  • 複数レジストラにまたがったドメインを一元化してラクに管理できる

そしてざっくりいえば「サーバー移転=ドメイン移管+データ移行」です。ざっくり、ね…。

ちなみに、ウルトラドメインの場合はサーバーをレンタルして最初の14日間は完全無料です。自ら更新を選ばない限りは自動更新もありません。そのため、お名前.com・Xserver・さくらサーバー・123サーバー以外に興味を持った際に「ちょっとお試しで使ってみるか!」というのもありです。

※この無料の14日間の名前がまさに「無料お試し期間」なのですよね…。

ウルトラドメインへのドメイン移管方法(お名前.comの例)

さて、今回は私が2019年からお名前.comで管理していた「kotoba-atsume.net」というドメインをウルトラドメインへ移管してみます(以前運営していたブログですが、いまは記事がありません)。

お名前.comは多機能で便利っぽいのですが、そのせいでサイト内で迷子になったり「この機能っているのかな」と迷ったり困ることがあったんですよね。そこでいまメインで使っているウルトラドメインに移管しようと思ったわけです。

ドメイン移管は以下の手順で進めていきましょう。

手順01 お名前.comでwhois代行設定・ドメインプロテクションを解除する

まず、whois代行設定・ドメインプロテクションを設定している方は解除する必要があります。これが有効になったままの場合、お名前.com側で移管NGの判定となり、移管手続きが進みません。

whois代行設定の解除方法は、まずお名前.comの管理画面からドメイン一覧に移行してください。赤丸の位置にある、今回の移管対象となるドメインをクリックしてみましょう。

お名前.com管理画面/利用ドメイン一覧

対象ドメインをクリックした先の画面で、次のように「whois情報公開代行」の箇所が「サービス利用中」になっていればこれを解除する必要があります(「whois代行メール転送オプション」は人によると思います)。

お名前.com管理画面/ドメイン個別画面

赤丸で囲った「設定」ボタンを押下して、さらに次の画面に遷移しましょう。

お名前.com管理画面/Whois情報公開代理設定

すると、上記の画像のように「Whois情報公開代行設定の解除はこちら」というボタンが小さく書いてあります。ここを選択してさらに次の画面へと移行してください。

お名前.com管理画面/Whois情報公開代行設定の解除画面

すると上記のような画面に辿り着きます。解除対象を上記の通り「Whois公開代行(メール転送付)」などに設定して、確認ボタンを押下しましょう。いろいろと確認画面が出てきますが、問題ないのでそのまま解除の手続きを進めてください。

これでwhois情報の代行設定は解除できました。続いてドメインプロテクションも解除しましょう。

お名前.com管理画面/ドメイン個別画面(解除後にスクショを取ったため「未設定」)

ドメイン個別画面に戻ってみると、先ほどみたオプション情報にあるwhois関連の下に、ドメインプロテクションに関する項目があります。ここも設定ボタンを押下して進みましょう。

※解除後にスクショを取ったため「未設定」になっています。

お名前.com管理画面/ドメインプロテクション申請

申請内容が「解除」になっていればOKです。次へボタンを押下すると、これまた確認画面を経て解除申請が完了します。ドメインプロテクションを設定している場合は、まず登録したメールアドレスに承認メールが届くかと思います。その場合は、メール文面にしたがって申請を完了させてください。

お名前.com管理画面/ドメインプロテクション申請/解除

解除申請のはずなのに、まるでこれから申請するかのように見えますね。ちょっとわかりにくいのですが、申請内容は確かに「ドメインプロテクション解除」となっていますね。このあとメールもくるのですが、それもメチャクチャややこしいです。ですが、しっかり解除できているので安心してください。

これで下準備は整いました。

コラム:whois代行設定とは?

すべてのドメインには「この人がドメインの所有者です」という情報が付与されます。この情報はwhois検索という誰もが使える機能で確認可能できます。つまり、通常なら氏名・住所・メールアドレスなどあらゆる個人情報が公開されてしまいます(※数年前の規定改正でその心配はなくなりました)。

それを防ぐため、whois情報にはとりあえずレジストラ(ドメインを売る業者)の情報を乗せておく…というようなサービスが生まれました。これがwhois代行設定です。この設定は移管後には使えなくなります。そのため、まずはこれを解除すること自体が「私はこのドメインを移管します」という意思表示の役割にもなるわけですね。

コラム:ドメインプロテクションとは?

レジストラによって存在する「ドメインの不正な操作を防ぐ機能」のことです。勝手に移管されないように、また勝手に設定を変えられないようにあらゆる重要な操作に対して「登録アドレスへの確認メール」を送ったりします。

手順02 お名前.comでauthcodeを取得する

★「.jp」ドメインの場合はauthcodeが不要です。飛ばして手順03に進んでください。

移管手続きに必要なauthcodeを取得しましょう。先ほどから見ている「ドメイン一覧」画面の上の方に、以下の画像のような箇所があります。

お名前.com管理画面/ドメイン個別画面

この「表示」ボタンを一度押すとauthcodeが表示されます。これをコピーしておいてください。

このときダブルクリックなどで1行丸ごとコピーすると、末尾の改行タグ(<br>)までコピーしてしまい、コードの末尾に不要な半角スペースが入ってしまいます。丁寧にドラッグして選択するか、末尾に半角スペースが入っていないことを確認しておきましょう。

ちなみに、何回か押してもauthcodeは変わりません。間違って2回押しちゃった!…のような場合も、特に手続きのやり直しは発生しませんのでご安心を…。

コラム:authcode(オースコード)って?

不正なドメイン移管を回避するため、ドメインごとに割り当てられているキーコードです。これがないと「あの人のサイト素敵だから、勝手にうちのサーバーに移管しちゃおう!」みたいなこともできるようになったりならなかったり…。まあ、パスワードみたいなものとお考えください。

手順03 ウルトラドメインで移管の手続きを行う

手順01、手順02まで完了したら、お名前.comでの作業は終わりです。ウルトラドメインの管理画面にログインしてください。

ダッシュボードに辿り着いたら、以下の画像の赤丸にある「移管」のボタンを押下しましょう。

ウルトラドメイン管理画面/ダッシュボード

すると、以下の画面に遷移します。

ウルトラドメイン管理画面/「ドメイン移管」の画面

ここに、対象となるドメイン名を入力しましょう。「http://」や「www」は不要です。裸のドメインをここに入力してください。ちなみに、複数ドメインを一気に移管することもできますので頭の片隅にでも…。

入力できたら右下の「移管開始」を押下しましょう。すぐには始まらないので安心してください。

ウルトラドメイン管理画面/「ドメイン移管」の確認画面

確認画面が表示されます。ここで、手順02で取得したauthcodeを入力しましょう。末尾に半角スペースなどが入っていないことを確認して、右下の「移管開始」をこれまた押下してください。

なお、移管には1,000~2,000円ほど費用がかかります。以下のURLを参考にしてください。

https://www.ultra-domain.jp/domain/
ウルトラドメイン-ドメイン価格表

ウルトラドメイン管理画面/「ドメイン移管」の完了画面

正常に処理が完了すると、上記のような緑色のメッセージが出ます。まだ移管は完了していません。あくまで「申請」が完了した…というメッセージですね。

ウルトラドメイン管理画面/移管状況確認の画面

実際、左にあるメニューから「移管状況確認」のボタンを選択すると、しばしのロードの後に上記のような画面が表示されます。「現在進行形で処理してるよ~」ということですね。

これはあくまで、今回の場合でいえば「お名前.com側での処理を進めているところだよ~」ということですね。後述しますが、私の今回の移管は15分ほどですべての手続きが完了しました。しかし、実際は3日~2週間ほどかかる場合もあるみたいです。焦らず待ちましょう。

手順04 承認メールを確認する

手順03の作業を行うと、しばらくして後お名前.comからメールが来ます。「トランスファー申請に関する確認のご連絡」…とありますが、要は「移管申請来てるけど良いか?」ってことですね。

お名前.comからの移管承認メール

メール内にある「対応期日」までにURLをクリックしましょう。待てども待てども来ない場合は、迷惑メールの確認をお忘れなく。そこにもなかったら、お名前.comに登録したメールアドレスが間違っている可能性がありますね。お間違いのないようご確認ください。

お名前.comからによる移管承認画面

すると、これまた以下のような承認画面が現れます。いろいろと書いてありますが、画面のいちばん下にある「承認する」ボタンを押しちゃいましょう。これを押すと「他社へのドメイン移管申請の 承認 が完了しました。」という画面が表示されます。ふう、これで完了です…!

手順05 ウルトラドメイン側でドメインを確認する

ここまでの手順を終わらせれば、ウルトラドメインでも移管の手続きが完了し、ドメイン一覧画面に該当のドメインが表示されるようになるはずです。早速確認してみましょう。

ウルトラドメイン管理画面/移管状況確認の画面

左メニューから「移管状況確認」を押した様子。「移管が完了しました」と出ていますね。ではドメイン管理画面も見てみましょう。左メニューにある「管理ドメイン一覧」を押下してみてください。

ウルトラドメイン管理画面/管理ドメイン一覧の画面

バッチリありますね~! これでドメイン移管の手続きは終わりです。おつかれさまでした!

サーバーを移転したい場合はどうする?

さっき書いた通り、すごくざっくり言えば「サーバー移転=ドメイン移管+データ移行」です。なので「お名前.comは解約して、完全にウルトラドメインに絞りたい」という場合はデータをすべて移す必要がありますね。

データ移行には次のいくつかの方法があります。

  • ソフトを使ってまるごと移行する
  • プラグインを使ってまるごと移行する
  • いちどお名前.comにあるファイルをすべて保存して、ウルトラドメインのサーバーにUPし直す

など

データ量が少なければローカル保存+再UPで良いかと思いますが、そうでない場合はいろいろと方法を考える必要がありますね。そこは…すみません、また別の記事にさせてくださいm(_ _)m

※Googleで「サーバー移転 データ移行」とかで調べれば2億件ほど出てきます。。。

ドメイン移管に失敗する場合の対処法

ドメイン移管に失敗するのには、いくつか原因が考えられます。次の可能性を確認してみてください。

原因01 whois代行設定やドメインプロテクションを解除していない

これ、私がやりました…ドメインプロテクションだけ解除したのですが、whois代行設定を解除せずに移管申請を出してしまったのですね。こうなると、お名前.com側で申請が承認されないため、手続きが進みません。

ウルトラドメイン/移管状況確認(移管に失敗した場合)

ウルトラドメイン側では↑のような感じの画面が出て、同時にお名前.comからは以下のメールが届きました。

お名前.comからのメール/移管に失敗した場合

メールには「ここがダメだよ~」というハッキリした原因は書かれていません。なので、原因にある程度アタリをつけて対処するしかないんですよね…つらい…。

ひとまず、第一に考えるべきはwhois代行設定やドメインプロテクションの解除です。必ず移管申請の前に、手順01に書いた「whois代行設定・ドメインプロテクションの解除」を行ってください。

原因02 移管申請の承認メールが来ない/来たのに見ていない

ドメイン移管の手続きは、お名前.comからのメールにあるURLを押下し、そのページで承認ボタンを押してはじめて完了します。これをしなければ当然移管手続きは進まず、有効期限が切れたらそのメール自体も無効になってしまいます。

アホみたいな話ですが、意外とありえない話ではありません。例えば、お名前.comに登録したメールアドレスをいま使っていない場合とか、迷惑メールに入ってしまって確認できていない場合とか…。

もし原因不明の移管失敗が起きた場合は、メールに反応できていないだけ…という可能性も考えてみてください。

原因03 ドメインを登録してから60日経っていない

「ドメインを買ってブログ or サイト運営してみたけど、なんかこのレジストラ合わないな!」…と思っても、60日間はドメイン移管ができません…。ちなみにこの期間はwhois設定の変更もできない(はず)。いろいろと制約がありますね。

ウルトラドメインは、正直けっこうおすすめです

「初心者には難しい」とか「機能が少ない」とかいろいろ意見がありますが、個人的にはウルトラドメインはかなり推してます。

初心者に難しいのは、ぶっちゃけどのレジストラでも同じです。むしろ他のレジストラだと、多機能すぎてなにがなんだかわから~ん!となることもありますからね。ウルトラドメインは、サイト運営に必要な機能が研ぎ澄まされているので使いやすいですよ。シンプルイズベストなUIで、アクセスも伸びてくれます。

そしてウルトラドメインが難しく感じる理由は、ひとえに「ちょっとマイナーなせいで、トラブルシューティング的なブログ記事が出てこない」ことにあります(他の記事でも再三にわたり言った通りですね)。

でもその点はご安心ください。私がパイオニアになって、トラブルシューティング記事を作りまくります。こういうの好きなんですよ。だから、ウルトラドメインに興味があるけど移管に迷ってる…みたいな人はぜひブックマーク!

今後も役に立つ記事を更新していきますからね。ではまた~!