でも…

そう! ウルトラドメインの中古ドメインはアホほど安い!…は、周知の事実。しかし、そのデザインは「かかってこい」と言わんばかりのシンプル設計。「データを見る力」が求められます。検索で有用な情報も出づらく、初心者には難儀です。
そこでこの記事では「ウルトラドメインの中古ドメインの選び方」を3+6つのポイントに絞ってご紹介します。
どんとこい、初心者ブロガー&Web担当者! コピーライターの名にかけて、どこよりわかりやすく中古ドメインの選び方を伝えます。
一覧画面と詳細画面の違いを知ろう
ウルトラドメインの中古ドメインは、一覧画面と詳細画面で見られる情報が異なります。よって以下のフローでドメインを選ぶのが良いでしょう。
- 一覧画面で候補をリストアップする。
- 詳細ページで振るいにかける。
なお、これ以降はウルトラドメインで重要な「UR・DR(Ahrefs)」「CT・TF(Majestic)」という用語を断りなく話します。都度カンタンに説明しますので、大雑把なイメージでいきましょう!
ちょこっとポイント!
「Ahrefs」「Majestic」は、Googleに近いとされる基準でWebサイトの評価を行う、有力な2つのクローラーです。
一覧ページで見るべき情報3点
一覧ページで見るべき代表的な情報は3つです。それぞれ順を追って見ていきましょう。
- ウルトラランク
- TFとCFのバランス
- BL・BLDのバランス
01 ウルトラランクはS~Aなら無難
「ウルトラランク」は、ウルトラドメイン独自のランクです。AhrefsのURとDRをそのまま足した値です。

UR(URLレーティング)とは…
ページがサイト構造の強固さ・Web上にどれくらい食い込んでいるかを示す値。
DR(ドメインレーティング)とは…
ドメインがどれくらい被リンクを受けているかを示す値。転じてドメインにどれくらい権威性があるかを示す意味もある。
ウルトラランクは、URとDRの合計値。つまり、ウルトラランクが高い=URかDRのどちらか or 両方が高いということです。いずれもドメインパワーの高さそのものですから、ウルトラランクが高い=上位表示の期待値も高い…ということになります。
でもドメインパワーが高ければ100%上位表示されるわけじゃない…ってことは注意が必要だよ。
サテライトサイト用なら、サイトジャンルを見るのも有効です。ここで知っておくべきは「あくまでウルトラランクはURとDRの数値を機械的に足しただけの数値である」という点。これだけ押さえておけばOKです。
02 TFとCFのバランスは良いかを見よう

Majesticの基準である「TF」「CF」のバランスも確認しておきましょう。「TF+CF」の数字が大きいほど良いですが、それぞれのバランスが「0と50」のように偏ってしまっているものは、やや優先度を下げたほうがいい場合があります。
TF(トラストフロー)とは…
そのドメインがもらっている被リンクの「質」を示す値。
CF(サイテーションフロー)とは…
そのドメインがもらっている被リンクの「量」を示す値。
03 BL・BLDのバランスは良いかを見よう

BL(バックリンク)は被リンクそのものの数です。BLD(バックリンクドメイン)はいくつのドメインから被リンクを受けているかの数です。
BLの数が異常に多いのに、BLDは少ないような場合は、自作自演のリンクとみなされ評価が予想以上に低い場合があります。ペナルティを受けているリスクもあります。
「つくろうとしているサイトの雰囲気にドメイン名が合っているか」も重要な観点です。
例えば「ゆりのほんわか子育てブログ!」というタイトルでサイトを運営しようとしている場合。選んだドメイン名が「viagra228(バイアグラ ニニハチ)」とかだったら目も当てられません。ほんわかの「ほ」の地もないですね。
当サイトは、悩んだ末に「ラスベガス」という言葉が入った中古ドメインを購入しました。ベストな選択肢ではないような気がしますが、元サイトが日本語に関するサイトだったのです。
日本語を扱うブログで、元が日本語に関する用途だった点が気に入りました。ブログ名もドメインに合わせて「コトベガス」にしようと思っていたのですが、サイト名だけ合わせても意味がなさそうだ…という意図でボツに。
それでも、いろんなキーワードで上位表示できているので結果オーライかな…と思っています。SEOというより、雰囲気やこだわりの問題ですね。
個別ページで見るべき情報5点
ドメイン名をクリックすると、一覧画面になかった情報が多数出てきます。これも重要です。
WaybackMachineから取得した過去のスクリーンショットが過去用途の証拠になるほか、どんなドメインパワーを持ったサイトからどんなテキストで被リンクを受けていたかどうかもわかります。
でも今回は見るべきポイントを6つに絞るよ。
01 「Ahrefsランク」は高いかを見よう

被リンクの質や量を踏まえて算出された、全Webサイト内におけるランクを示す数値です。数値が小さい方がランクが高い、ということになります。
ウルトラランクSなら、500,000位より上なら相当優秀。300,000位以上なら完全に文句なしと考えていいでしょう。
02 ズレた「ジャンル」は避けよう

過去にどんなジャンルでサイトを運営していたか。ある程度ジャンルが被っているのが理想ですが、あまりにかけ離れていなければ良いでしょう。
問題は「アダルト」です。特定のサーバーでは不適切なコンテンツとされている場合があるようです。ウルトラドメインの場合はIP4ケタ台であればOKとのことです。
03 古い「ドメインエイジ」がおすすめ

ドメインが登録されてからどれくらいの年月が経っているかを示します。
Googleが示すドメインパワーは、運営年数が長いほど評価が上がる傾向にあります。そのため、ドメインエイジが長いほど高評価が期待できるかもしれない…ということです。
これも長ければ万々歳。ですが、1年に満たないなど短い期間であってもそれほど気に病む必要はありません。
04 「Google INDEX 数(GI)」があると良い

文字通り、ドメインがGoogle検索で何件インデックスされているのかを示す数値です。
中古ドメインであればコンテンツは1から制作することになりますが、過去にそれだけ評価されていたということがわかります。
05 「ブラックリスト」は登録なし一択

問答無用で「登録なし」のみ選びましょう。それ以外は脳死でキャンセルしてOKです。
06 「被リンク数(政府機関・教育機関)」があると良い
権威性の高い政府機関・教育機関からの被リンクには大きな価値があります。ドメインの被リンクプロフィールがグッと格上げされます。
そのときは被リンク数までは表示されてなかったな。
政府機関・教育機関からの被リンク数が多ければ、それだけ優秀なドメインといえるでしょう。ただし、多すぎるのは不安です。50件以上などは考えものかもしれません。買収の可能性もゼロとはいえないためです。
また、サイトジャンルが「アダルト」なのに教育機関などから被リンクを受けている場合も、怪しんでみて良いかもしれません。審査を経ての出品のため事故はないと思われますが、違和感はあります。
ドメイン選びのフロー例
ここまでの内容を踏まえて、最後にドメイン選びのフローを見てみましょう。あくまでサテライトサイトなどではなく、一般的なブログ・サイト運営を想定した初心者向けフローとお考えください。
- 画面上部のプルダウンから「ウルトラランク:高い順」でソートする。
- ウルトラランクS~Aのドメインを10個選ぶ。
- 「TF」「CF」のバランスが良いことを確認する。
- 「BL」「BLD」のバランスが良いことを確認する。
- ドメイン名がサイトに合っていることを確認する。
- ジャンルがかけ離れていないことを確認する(アダルトはまあセーフとしてもよい)。
- ブラックリストが「登録なし」になっていることを確認する。
- 「Ahrefsランク」「ドメインエイジ」「インデックス数」「被リンク数(政府機関・教育機関)」をそれぞれ把握しておく。
- 予算と相談して購入する
そう、西沢は隙あらば宣伝!隙あり!
まとめ
メチャ優秀&クチャ格安なのに管理画面がムズすぎる!…で有名なウルトラドメインの中古ドメインの選び方をご説明しました。上記のフローで選べば、まず失敗はないでしょう。
(他のサイトだと100万円近くするドメインが、1~3万円台で売られている点を考えれば、多少コケてもかすり傷にもならんよな…と思います)
ブログ・サイト運営初心者も、ちょっと慣れてきた人もレッツ・中古ドメイン!